コンペと競争入札

コンペとは、competitionという英語を辞書でひいたら、競争、コンテスト、競合など複数の意味が書かれていた。
一方競争入札というのは、主として価格競争における入札(見積もりの提出)である。

コンペは単なる価格入札とは違う。

が、そのへんをごっちゃにしている企業があることは問題だ。
ご時世で安いものを求めるのは仕方ないけど、ならば、先に価格を決めてその範囲内でどれだけいいものができるかをコンペするというやり方もあるはずなのに、それを同時にやろうとする企業が多いのには閉口する。

ただ、コンサルと名乗る人にはその辺の感覚がない。
かれらコンサルはもうかってなんぼを旨とする人が多いので、仕入れは安けりゃいいという感覚が優先している。
しかもかれらは無責任だ。だいたいが成功報酬じゃないから、無責任になる。

とばっちりは、生活者にふりかかる。
それも短期的には一見生活者にお得なように見えるけど、長い目で見ると損という場合があるので恐ろしい。

例えば安いけど粗悪な材料で建てた建物の耐用年数が短くて、あっという間に多額の補修費用が必要になるとして、初期費用は2割高くても耐用年数が倍ならどっちが得かみたいなケースはわかりやすい。

ただそのことが予想でき証明できないと相手を説得できないところに弱みがある。

薬なら急性毒性・慢性毒性の両方を確認するけど、同じようなことを他の分野でもやらないといけないよ。
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

jpwind

磯崎新の「都庁」という本は、コンペというものを、それも建築のですが、コンペの本質とそれに参加するいくつかのタイプの人種の思惑を垣間見ることのできる面白い本です。
by jpwind (2010-10-05 00:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。