大型化する書店 [SHOP]

■ジュンク堂芦屋店が大きくなった

330坪。千の単位の都心店と比べると小さいものの、郊外では相当な大きさ。行ってみると結構圧倒される。
ヒルトンプラザ店の1フロア分くらいはある感じ。

私が行ったのは日曜日の夕方だったので、開店景気とあわせて相当多いお客が書店をおとづれていた。

思い起こせば、大学時代などは本を買うためにわざわざ梅田や三宮へ出かけた。そして、その本屋で友だちと遭遇することも多かった。

これで、地元の本屋で幅広い本に遭遇できるので、市民としては嬉しい。
けど、こんなに大きくて商売として成り立つのかしら? と心配になる。

■大型ショッピングモール乱立の中で

阪神間には大型のショッピングモール、大型のカテゴリーキラーが数店コラボしたところなど、ここ5年くらいで大幅にショップ面積が増えた。
ショッピングゾーン間の競争は熾烈です。

そんな中で、JR芦屋駅周辺は、スーパー(生協)、百貨店(大丸)、専門店街が集積した場所として、およそ25年前から他の市からも顧客が集まる地域だったが、相次ぐ周辺地域でのショッピングセンター開発によって、かなりの顧客を奪われた。

今回増床となったジュンク堂芦屋店は、コープデイズ芦屋の3階フロアにある。
コープデイズはコープこうべのGMS業態。GMSはどこも大変でコープといえども同じ。
3階フロアは、家庭用品、文具、書籍などのフロアだった。

家庭用品はホームセンターに客を奪われ、衣料はファストファッションに顧客を奪われというご時世の中、周辺でも比較的欠けている「本」を充実させたことは、現在のところ狙いとして正しいと思われる。

ただ、周辺のショッピングモールもおそらくファッションの店などは似たものばかりできっと厳しい経営状況にあるだろう。とすれば、にわかに大型書店ブームが阪神間で起こることも考えられる。

■本は高いしネットで買えるし

本はすぐに1000円超の値段をとられる。増して、仕事に使う本ではなくて、プライベートで読む本ともなれば、家にストックするスペースが必要だ。

買って本を読むというのは贅沢な行為である。

ネットで本を買うこともできるし、ネットの古本屋も便利(これは前に書いた)、それ以上にネットの中でいろいろと知ることができるという現実が「知」への欲望を書籍に求めていた昔とは決定的に違う部分である。

客の立場では嬉しい近所の大型書店。これからどうなるのか要注目ですね。

■蛇足ながら

ジュンク堂は2011年2月に大日本印刷の子会社CHIグループの完全子会社になるそうです。
そして大型化が生き残りの最大の手段とのことです。
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